水を通す水道設備から水漏れがしないのはパッキンのおかげ、と表現しても過言ではないほど大切な役割をはたしています。しかし、実はパッキンは消耗品なのです。
つまり、パッキンは重要な役割を担っているものの時間がある程度経過すると不具合を起こすということです。そのため時期が来たら交換をしなくてはいけません。
今回は水まわり設備のパッキン交換について解説いたします。
目次
そもそもパッキンをご存じでない方もいらっしゃるはずなので、解説いたします。
パッキンは身近なところでいうと水筒(持ち運びのマグ)に使用されています。水筒を横にしても水が漏れないのはこのパッキンが大きく関係しているのです。水筒を洗っていてゴム製の輪っかのパーツを見たことがあるかと思いますが、こちらがパッキンです。
このパッキンはあらゆる場所で使用されています。
【パイプ接続部のナットがある部分】
排水パイプ接続部のナットがある箇所にパッキンが使用されています。上のイラストの赤色丸印部分にパッキンが使用されています。
たとえばキッチンシンク下収納や洗面ボウル下収納の扉を開けてみてください。上のイラストのようなパイプがあるはずです。このパイプの接続部にパッキンが使用されていることがあります。
【蛇口の中】
蛇口本体のなかにもパッキンは使用されています。外側からは一切見えませんが、内部にパッキンがあることで水漏れすることなく使えるのです。
参考:TOTO
上の画像は蛇口を分解したイラストです。
パッキンが使用されていることがわかるかと思います。このように外見はシンプルな蛇口でも内部には小さなパーツが使用されていて、どれも重要な役割を果たしています。
【排水トラップ取り付け部】
排水口には排水トラップと呼ばれるパーツがあります。下から悪臭が上がることを防いだり、害虫(コバエなど)が下水から来るのを予防したりする働きがあるとされています。
この排水トラップの取り付け部分にもパッキンが使用されているのです。
【トイレタンク内のパーツ取り付け部】
トイレタンク内のパーツ取り付け部にもパッキンは使用されています。トイレタンク内には小さなパーツが複数使用されていますが、それぞれにパッキンが使用されていることがほとんどです。
またトイレタンクとトイレ便器の接続部にもパッキンが使われています。
【キッチン】
キッチン全体にもパッキンは使用されています。すでに紹介したようにキッチン水栓やキッチン排水口はもちろんのこと、浄水器や食洗機にもパッキンがあるのです。
【洗面台】
洗面台にもパッキンは使用されています。
洗面所水栓の内部や、排水パイプの接続部やジャバラホースの接続部にも使われています。
【浴室】
ご多分に漏れず、浴室にもパッキンはたくさん使われています。
風呂場水栓本体にもパッキンが使われています。
たとえば2ハンドル混合水栓を例に挙げてみましょう。
2ハンドル混合水栓は、2つのハンドルがあるのが特徴のこちらの水栓ですが、2つのハンドルそれぞれにパッキンが使用されています。
それだけではありません。シャワーの接続部にもパッキンは使用されています。シンプルな見た目の水栓ですが複数個所にパッキンが使われているのです。
【洗濯の防水パン】
洗濯置き場に防水パンと呼ばれるものがあり、そこにもパッキンは使用されています。
まずあまり聞き慣れない防水パンについて解説いたします。
防水パンは洗濯パン、洗濯台と呼ばれることがあるパーツで、洗濯機の下に設置されている受け皿のようなもののことです。こちらが設置されているご家庭も多くあるかと思います。
この防水パンには洗濯排水口が設置されていて、ここにパッキンが使用されているのです。
上の画像は防水パンの洗浄作業をしている様子ですが、ここに写る黒い輪のようなパーツがパッキンです。
【止水栓の内部、パイプ接続部】
止水栓という水栓金具があります。普段使用する方はほぼいらっしゃらないでしょう。
トイレや洗面所にあるのですが、こちらをしめることで、トイレや洗面所に供給される水を停止させることができます。
主に修理や交換など水回りの作業で使用する水栓金具で日常生活ではあまり使用されません。
この水栓金具にはパッキンが使用されています。
こちらも小さなパッキンですが、これが正常に機能しないと止水栓から水が漏れるのです。
他にもパイプ接続部にもパッキンが使用されています。
ここまででさまざまな箇所にパッキンが使用されていることがわかりました。
パッキンに重要な役割があることは、すでにお分かりいただいているかと思いますが、パッキンは経年劣化をするのです。
劣化した状態のパッキンをそのまま使用していると、パッキン使用部分から水が漏れるなどトラブルが発生します。
なるべくトラブルが起こる前にパッキンは交換したいですよね。パッキンの交換タイミングについて次で解説いたします。
【水漏れが発生したとき】
水が漏れたときに修理業者を呼んでパッキンを交換する、という方法があります。
しかし、水がすでに漏れるというトラブルが起きているので、なるべくならその前に交換をするのが理想です。
被害もありますし、状況が悪化していると修理費用が高くなる可能性もあり得ます。
たとえば、キッチンシンク下収納内で水が漏れることがあります。
この収納扉ってみなさんはよく開けますか?
毎日開けてくまなくチェックしているという方は少ないでしょう。この収納内で水漏れに気が付いたときには、状況がかなり悪くなっている、水漏れが進んでいることもあり得るのです。
収納内の床材が腐食してしまうほど水がもう浸み込んでいるということもあるでしょう。
なるべくなら、トラブルが起こる前にパッキン交換するのが理想です。
【設備の交換時に一緒にメンテナンス】
設備の交換の際に一緒にパッキンをメンテナンスすることが多いです。
どういうことかと説明しますと、水まわり設備の交換のために業者が来て、その際に一緒にパッキンも交換してもらうということです。この方法であれば、水漏れなどトラブルが生じる前にパッキンを交換することができて理想的でと言えます。
【10年に一度など定期的な交換が望ましい】
だいたいパッキンは十数年使用していると劣化することがあります。
しかし、十数年と記載しましたが、使用状況により劣化ペースは異なります。若干の個体差もあります。
5年ほどでパッキンが劣化して水漏れトラブルが出ることだって起こり得るのです。
だいたいの目安として10年でパッキンを交換するのが望ましいですが、これはあまり現実的ではないかもしれません。
あちこちに使用されているパッキンが、そろそろ10年経ったからといって業者を呼ぶ人はあまりいないかもしれませんね…。水漏れなど特にトラブルが発生しない状況ではなかなか業者を呼ぶことをしない方はたくさんいます。
もちろんパッキンの交換だけで呼ばれるのは当社としては歓迎いたしますが、あまりそのようなお客さまはいらっしゃらないのが現実です。
ここからはパッキンの種類について解説いたします。
パッキンには、ゴム製の平パッキン、ノンアスパッキン、Oリング(オーリング)、コマパッキン、三角パッキン、差し込みパッキン、エックスパッキン(Uパッキン)というものがあります。
いかがでしょうか、パッキンと言えどたくさんの種類がありますよね。単純にあの輪っか状のパーツを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはこのように複数の種類があるのです。さらにパッキンはサイズもいろいろあります。
名前まで覚えていただく必要はありません。しかし、種類やサイズがいろいろある、ということは覚えておいてください。
パッキンの種類やサイズが違えば、適合しないため修理や交換ができないのです。
地味なパーツに思えるパッキンでも、適合性があるものに交換しなければいけません。
なお、修理サイトや修理ブログなどを見ているとパッキンのことを「パッキング」、「ガスケット」と表記しているものも見かけます。
呼び名については人それぞれなのでお任せしますが、一般的にはパッキンで知れ渡っていて、ホームセンターなどで購入する際もパッキンで通じます。
当社の基本作業料金は8000円(税込8800円)のため、パッキンの交換料金は8800円よりとなります。
単水栓の水栓上部パッキンを交換する場合は短時間ですぐに完了するため他の交換と比べて安く修理をすることが可能です。
ちなみに単水栓(たんすいせん)とは、水または湯のみしか吐水口から出ないシンプルなタイプの水栓のことです。
パッキンの交換のために水栓を一度分解しなければならないタイプは、作業の手数が発生するため、修理業金は単水栓のそれよりも上がります。
作業時間によっても料金は異なりますが、作業内容でも異なることが多いです。
たとえば、トイレタンクとトイレ便器の接続部に使用されているパッキンを交換する場合は、トイレタンクを取り外す必要があるので、トイレタンク脱着料金が別途かかります。
パッキンの交換の際は、あらかじめ修理費用の見積もりをお出ししてから作業をします。許可なく修理作業をして、あとから高額な金額を請求することはありませんのでご安心ください。
ここからは当社が行ったパッキン交換事例をご紹介します。
キッチンシンク下収納内で水が漏れているという連絡がありました。お客さまがシンク下収納扉を開けたところ床材が湿っていて水漏れに気が付いたそうです。なお、いつから水が漏れているかは不明とのこと。
この収納扉を毎回開けない方もいますし、いつから水が漏れていたかわからないこともありますよね。
現場に訪問をしてくわしく点検をしたところ、確かにシンク下収納内で水が漏れていて、お客さまが応急処置としてぞうきんを敷いて対応されていました。
水漏れの原因はキッチン排水トラップの接続部にあるパッキンの劣化と判明。お客さまにパッキンの劣化についてご説明すると、ご納得いただけました。適合するパッキンに交換すれば修理ができることをご案内し、修理費用の見積もりについてもお伝えすると、申込みをしてくださいました。ありがとうございます。
排水トラップのパッキンを取り外して、持参していた適合する新しいパッキンに交換をします。
キッチン水栓から水を流して、しばらく様子を見ましたがキッチン収納内に水が漏れることはありませんでした。
水漏れが発覚したとき、慌てて修理業者を探してどこに依頼しようかずっと迷っていたけれど、地元企業の多摩水道修理サービスにしてよかった、と言っていただけました。
さて、最後にトイレのパッキン交換についてご紹介します。
今回のお宅ではトイレの床に水が漏れていたそうで、すぐにネット検索をして当社を呼んでくれました。「多摩 トイレ水漏れ 業者」と調べたところ、修理実績が豊富で地元に拠点がある当社を見つけてくださったのです。ありがとうございます。
現場に到着してトイレ室内を確認しました。たしかに水が漏れています。お客さまはどこから水が漏れているかわからないとおっしゃっていましたが、よく見るとトイレタンクとトイレ便器の間あたりから水が漏れているとわかりました。
くわしく点検したところトイレタンクとトイレ便器の接続部にあるパッキンに劣化があり、それが原因で水が漏れていると判明。お客さまにこのことをお伝えし、併せて修理費用の見積もりもご案内しました。お申込みをいただけたので作業に入ります。
トイレタンクを取り外すと、底部分には大きなパッキンがあります。このパッキンが劣化していたので、取り外して適合する新しいパッキンに交換をいたしました。
トイレタンクを元に戻したあと、トイレ便器に水を流してしばらく様子を見ます。
特に床へ水が漏れることはなく、正常にトイレが使えることを確認済みです。
当社では積極的にパッキンの交換を承っています。DIYされる方もいるかもしれませんが、実はたかがパッキン、されどパッキンで、相当難しいものです。
パッキン交換、水漏れ修理についてお気軽にご相談ください。
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