洗濯機を買い替える時や、引越し時に洗濯機と現在の蛇口の高さが合わないことがあります。
特にドラム式洗濯機を設置する際に蛇口の高さが低くて設置できないことが多いようです。このぺージでは蛇口の高さが低い場合の対処法を詳しく解説しています。
ご不明な点はお問い合せをいただき、お客様宅に合った対処法を選んで洗濯機を設置してください。
現在の洗濯用蛇口が水しか出ない一般的な単水栓の場合はパナソニックの壁ピタ水栓に交換することで蛇口の高さを上げることが可能です。
また、お湯も出る混合水栓がついている場合はお湯側のパイプを塞いで水側に壁ピタ水栓を取り付けることが可能です。
混合水栓を取り外して壁ピタ水栓を取り付ける場合は3,000円の追加料金がかかります。
洗濯蛇口の交換は現在の蛇口が固定されていることが工事条件となります。
蛇口を手で持って上下左右に軽く動かしてみてください。
少々動くくらいは問題ございませんが、明らかに固定されておらずグラグラと動く場合は別途工事が必要となる可能性がございます。
洗濯機用蛇口が埋め込み水栓と呼ばれる下記のような製品の場合は壁ピタ水栓を取り付けることはできず、工事によって洗濯用水栓の位置を上げる必要がございます。
その際は現状の埋め込み水栓の再利用はせずに新しい単水栓や混合水栓を取り付けます。
埋め込み水栓の一般的な工事内容を事例よりご紹介いたします。
お客様よりドラム式洗濯機を今よりも大きな製品に買い替えるので、埋め込み水栓を取り外し、洗濯機蛇口を20cm上げて取り付けたいとお申込みを頂きました。
左は工事前の写真です。
新しいドラム式洗濯機がラインの高さまであるために電源コンセントと水栓蛇口を20cm上げて設置します。
埋め込み水栓と電源コンセントを取り外して壁をはがして開口する。
壁の中の水道管を延長し、電源コンセントを上げて設置した後に開口した壁をふさぎ、すき間にパテを塗り込む。
工事した面(1面のみ)に現在の壁紙に近い色の壁紙をはり、新しい水栓蛇口を取り付けて工事完了となります。
工事完了時にメジャーで計測して20cm上がっていることを確認。
工事料金は建物の種類や使用している水道管の種類などにより異なりますが、壁紙工事と水栓を含まず蛇口の高さを上げて壁をふさぐ工事は 55,000円から80,000円くらいが多いです。
工事前後に洗濯機を移動する必要の有り無しや、壁紙の処理などにより料金は異なります。
開口部に白っぽいパネルを張る仕上げだと数千円の追加で完了しますが、開口部が目立たない様に壁紙1面の張替えや壁紙4面を含む洗面脱衣所の壁紙を張り替えるお客様もいらっしゃいます。
洗濯機を設置する際と洗濯用蛇口の高さを上げる際は、洗濯排水口の掃除ができるかどうかも合わせてご検討されることをお勧めしています。
ご家庭で洗濯排水口の掃除を行うためには次の2つの条件を満たしている必要があります。
また、マンション等で定期的に行われている洗濯排水の高圧洗浄もこの2つの条件を満たしていなければ行うことは難しいと思います。
当然ながら排水口の掃除を行うには手で排水口のフタを開けて中のパーツを取り出す必要があるため、まずは十分に手が届くことが重要です。
この高さとは、洗濯パンの排水口から洗濯機底面までの高さになります。
手が届くだけでは排水口の掃除はできません。
排水トラップの分解掃除を行うため、排水トラップ内にあるパーツを取り出す高さが必要です。
先の項目で洗濯排水口の掃除ができる2つの条件について触れました。
その条件を満たしていない場合は洗濯機の下に台を置いて、洗濯機の高さを上げることをご検討ください。
高さが不足している際に何センチ上げれば問題なく洗濯排水口の掃除ができる様になるかは、設置環境により異なります。
上の画像の丸印は洗濯パンでよくある排水口の位置を表しています。
排水口が洗濯パンの手前側にあれば少し上げれば排水口に手が届くようになりますし、逆に奥側にある場合は10cm以上は上げないと手が届かないことも少なくありません。よくある5cmくらいのかさ上げ台では高さが不足することが多いです。
また、現在の洗濯パンの種類によっても異なります。
洗濯機の脚を置く個所が高くなっている洗濯パンもあれば、高い個所のないフラット面の洗濯パンもあります。フラットの洗濯パンは十分にかさ上げしければ排水口の掃除はできません。
かさ上げ台にはたくさんの種類やサイズがありますので、ご自宅に合った台を選ぶことが重要となります。
かさ上げ台から洗濯機が落下しないようご注意ください。
かさ上げ台が高すぎて不安定な場合や、脱水時の振動により洗濯機が少しずつ動いて落下することがあります。かさ上げ台の選択は慎重にお願い致します。
洗濯パンの排水口を掃除しないまま使用していると早ければ1年ほどで詰まって洗濯パンに水が溜まる可能性があります。
そのまま放置して使用を続けると詰まりが悪化して床面に数十リットルもの排水が溢れ出すこともあり、集合住宅などで階下漏水を引き起こして時に200万円を超える被害が出ることもあります。
ご家庭で洗濯排水口の掃除を簡単に行うためには、掃除がしやすい環境を作ることをお勧めしています。
現在の洗濯パンの排水口の位置が手前側の中央にある場合は、洗濯機のかさ上げ台を設置することで十分に掃除がしやすくなると思います。
しかし、洗濯排水口が横側や奥側にある場合は掃除がしやすい「かさ上げ洗濯パン、かさ上げ防水パン」に交換することもご検討ください。
たかが洗濯機を置くだけ・・ですが実はけっこう複雑な問題です。
特に排水口の掃除に関しては、数十万円から数百万円もの被害が出る可能性のある大きな問題だと思います。賃貸か持ち家かによっても対策は異なります。
また、どの程度の安全性や快適さを求めるか、どのくらいまで費用をかけるかよっても対処法が異なります。
ご不明な点がございましたらどうぞお気軽にお問い合せください。
一時期は日本最大の引っ越しセンターの洗濯機取り付け作業に従事。
たくさんの洗濯機の取り付けと、設置確認、動作テストを重ねて行いながら、他者が引き起こした洗濯機設置ミスによる漏水トラブル等の対処経験も豊富。
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