認知症を患っているご家族がいらっしゃるお宅では、尿取りパッドによるトイレ詰まりが繰り返されることも少なくはありません。このページでは、当社が実際に行った尿取りパッドが詰まったトイレの修理事例と、ご家族の方ができる尿取りパッドを流したときの対処法や、流さないための工夫をご紹介しております。
目次
先日に日野市内にお住まいのお客様から「家族が誤ってトイレに尿取りパッドを流してしまって、トイレが詰まっている。なるべく早く修理に来てほしい。」とのご連絡がありました。すぐに日野市内の現場にお伺いして、お客様から詳しいお話を聞いてみました。
お客様によると、認知症を患っている高齢のご家族の方が、尿取りパッドをトイレ便器に流してしまったそうです。そのことに気が付かずに、その後に家族の方がトイレを使用しようとしたら、水が流れずトイレの詰まりに気が付いたとのことでした。
まずはこのお宅のトイレの点検をしてみて、トイレの詰まりの状況を見てみます。今回のお宅は、TOTOネオレストというタンクレストイレでした。簡単にご紹介しますと、タンクレストイレとは、便器の後ろなどにタンクがないタイプトイレです。
(画像は衛生上の理由によりモザイク処理をしております)
確かに何かがこのトイレに詰まっているようで、水が正常に流れず、汚水が便器内に溜まった状態になっていました。尿取りパッドの詰まりの状況によっては、修理のために便器を床面から取り外す必要があるのですが、今回のお宅は点検の結果、便器を取り外す必要がある事がわかりました。
便器を取り外す作業が発生することや、修理費用のお見積り、修理方法などについてお客様にご案内させて頂いたところ、修理のご了承を頂けましたので、すぐに作業に入ってきます。
トイレ室内をビニールシートで養生をし、便器内の水を抜いてから便器を床面から取り外します。便器を床面から取り外すと、排水ソケットと呼ばれるパーツが見えます。排水ソケットはトイレ排水管へと繋がっていきますが、今回の尿取りパッドは排水ソケットのすぐ手前で引っかかっていました。排水管ギリギリのところで修理ができて良かったと思います。
下の画像のビニール袋内に入れたものが今回取り出した尿取りパッドです。
通常よりも尿取りパッドは水を吸っていたため、パンパンに膨張をしていました。尿取りパッドを取り出した後に、トイレが問題なく使用できるか、水の流れを確認したところ異常はありませんでした。
今回のお宅では、トイレ便器を床面から取り外して修理を行いましたが、床面から取り外さずに修理ができる場合もございます。
トイレの詰まり修理は8800円よりとなっておりますが、トイレに流した物が詰まりの状況によって費用が大きく異なる可能性がございます。そのため、最終的なお見積りは現地での点検後とさせて頂きます。予めご了承ください。
尿取りパッドをご家族の方が流してしまい、トイレが詰まると、すぐに業者を呼ぶのではなくまずはご家族で何とかしようとされる方も多いかと思います。インターネットにはさまざまな情報があり、とても便利なため、詰まりの対処法をネット検索をされる方もいらっしゃいますよね。
ネットでは、尿取りパッドを誤ってトイレに流して詰まったときは、塩や苛性ソーダを使用すると直る、という口コミもありました。これは本当なのでしょうか。
そもそも尿取りパッドは尿を吸収するために吸水ポリマーという素材が使用されています。これは紙オムツや女性用品のナプキンにも使用されています。この吸水ポリマーですが、水を吸うと一気に膨張をするのが特徴です。日野市で修理をしたお宅では、尿取りパッドがパンパンに膨らんだ状態で詰まっていましたが、これは吸水ポリマーの特徴です。この吸水ポリマーは塩や苛性ソーダと化学反応をさせて、溶けるという口コミがありましたので、当社が独自で調べてみました。
確かに塩や苛性ソーダは膨張した尿取りパッドの容積を一時的に減らすことができるようです。しかし、パンパンに膨張して便器の一部に詰まっていたものの容積が減ると、詰まっていた部分に隙間ができ、尿取りパッドが移動をします。移動をして詰まっている尿取りパッドが手前側に戻ってくるはずもなく、トイレは便器排水口からトイレ排水管へ流れるように設計されているため、本来流れるべき方向へと尿取りパッドが移動をしてしまう可能性が高いのです。
膨張した尿取りパッドが排水管の曲がり角で再度詰まってしまう可能性もあるため、リスクが高すぎます。
つまり、塩や苛性ソーダを使用すると、尿取りパッドがさらに奥へ移動をしてしまう可能性がありますので、この作業はおすすめはできません。
ここでは尿取りパッドをトイレ便器に流したときの対処法をご紹介します。
【電源コンセントを抜く】
まずはトイレの電源コンセントを抜いてください。平時のタンクレストイレはタンクがあるタイプのトイレとは違い電気がないと水が流れません。そのため、水を流さないためにも一旦電源コンセントを抜くことをおすすめ致します。
【真空式パイプクリーナーを使用する】
当社がおすすめする道具としてSANEIの真空式パイプクリーナーという道具がございます。ネット検索していただければすぐにヒットするかと思いますが、こちらはインターネットでも2000円前後で売られており、ホームセンターでも同程度の価格で購入が可能なトイレ詰まり修理に強い道具です。1つあると万が一のときも安心かと思いますので、おすすめです。
真空式パイプクリーナーは、筒状のボディの先端にお椀型のゴムが付いていて、手前にはハンドルレバーがあります。作業はハンドルレバーを押した状態から始めます。レバーを押した状態で先端のゴムをトイレ排水口に当ててから、レバーを引く、押すという作業を繰り返してください。これで吸引力を利用して尿取りパッドの詰まりを直すことができる可能性があります。何度もこの作業をしても、手ごたえがない場合は真空式パイプクリーナーでは修理ができませんので、業者を呼ぶことをおすすめします。
尿取りパッドをトイレに流した時にはいろいろなことを試したいかと思いますが、なかにはやってはいけないこともございますので、ここでご紹介します。
【連続で便器に水を流さない】
トイレ便器に流れる水の勢いで、尿取りパッドを押し流してしまいたいかもしれませんが、これはおすすめできない作業です。汚水が便器内に溜まる可能性がありますので、連続で便器に水を流さないようお気を付けください。
【ラバーカップを使わない】
トイレの修理と言えば、ラバーカップとイメージされる方も多いかと思います。ラバーカップとは棒状の先端にお椀型のゴムがついたトイレ詰まり修理のための道具ですが、尿取りパッドによるトイレ詰まりには不向きです。万が一使用してしまうと、詰まりの状況が悪化する可能性がありますので、ご注意ください。
認知症患者の方がいらっしゃるご家庭では、尿取りパッドなどによるトイレ詰まりが頻繁に発生します。その都度業者に修理を依頼していると、経済的な面以外でも精神的な負担もあるかと思います。そのような場合は、掃除口つきトイレをおすすめ致します。
万が一に尿取りパッドを流してしまった場合には、掃除口のフタを開けて詰まっている尿取りパッドを自分で取り出せる可能性があるのです。当社では掃除口つきトイレへのリフォーム工事も承っております。掃除口のフタの開け方、作業方法など丁寧にご説明させて頂きますので、お気軽にご相談ください。
尿取りパッドをご家族の方がトイレに流さないために、ご家庭でできる対処法をご紹介します。
【お声がけ、付き添い】
トイレにご家族の方が立つ場合は、「尿取りパッドはこっちで処分しておくから先に出してね」などお声がけをすると良いかもしれません。また可能でしたら、ご家族の方のトイレに付き添い、尿取りパッドを先に回収してしまうのもおすすめ出来ます。
【バケツ設置】
大きめではっきりとした色のバケツをトイレ便器のすぐ近くに設置をして、そこに尿取りパッドを処分してもらうようにすると良いかもしれません。便座に座って手が届く範囲にバケツがあると効果的かと思います。
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