洗濯機の下に洗濯パン(防水パン)を敷いている場合は排水口の分解掃除を定期的に行う必要がございます。
排水口の掃除をしないと早ければ2-3年ほどで排水口が詰まり、すすぎ洗い時に逆流した洗濯排水が洗濯パンに溜まるようになります。
排水口の詰まり状態が悪化すると排水は洗濯パンから溢れて床に流れ出し、床下に漏れる「床下漏水」や下の階への「階下漏水」へと進んでしまうため、少しでも洗濯パンに水が溜まってきた時はすぐに洗濯機を停止させること及び、蛇口のハンドルを回して止水しましょう。
床に排水が溢れ出た場合は素早く拭き取ってください。
半年に一度くらいの間隔で洗濯パン(防水パン)の分解掃除をされることをお勧めしています。
ご家庭で起こる水の事故の中で洗濯機関連の水の事故は比較的に被害が大きく、大きな問題になることも少なくありません。
水事故の原因を未然に取り除き安心して暮らしましょう。
お掃除手順は洗濯パンのタイプにより若干の違いがありますが、まずは網目の丸いパーツを回して取り外します。
次いで洗濯パンの排水トラップ内を覗いて手で取り出せるパーツを取り出したら洗浄をしてから再度取り付けてください。
排水トラップ内を覗いて糸くずやゴミがあれば手や割り箸などで取り除き、糸くずが残っていない状態にしてください。
取り外す時に部品やパッキンのパーツがどの順番で取り付けてあったかを記録して、再度取り付ける時に同じ順番で取り付けるようにしてください。
おわん型のパーツが取り外せないタイプの洗濯パンは、そのおわん型パーツの外周に糸くずのかたまりが残りがちです。
見た目では確認できないため、おわん型パーツの外周に、曲がる程度の硬さの針金などを差し入れて確認してください。
このぺージの先頭でも記載しましたが、洗濯パン(防水パン)の排水口掃除は必要です。
洗濯機が洗濯パン排水口の上にあって掃除が出来ない場合は、下記の方法をご検討ください。
容易に移動できる重さの洗濯機であれば、この方法が最も現実的だと思います。
この方法を選択するリスクを十分に理解した上で試してみられてはいかがでしょう。
考えられるリスク
洗濯排水ホースが上下に波打った状態だと洗濯機の排水エラーが出て濯ぎ洗いができないため、排水ホースは洗濯機の下を含めて上下に波打つことなく配置する必要があります。
また、洗濯排水ホースを排水トラップのエルボ部品などに接続する際は抜けないように接続を行う必要があり、もし濯ぎ洗い中に抜けた場合は数十リットルの排水が床面に広がる可能性があります。
自分で排水口掃除をしたくない方や、自分で行うリスクを避けたい方、自分では出来ない方にお勧め。
ドラム式洗濯機の排水口掃除を引き受けている業者は多くはないのですが、当社を含めていくつかの業者に問い合わせてみてください。
費用や対応日時などを聞いて判断されるのが良いと思います。
(方法1)と(方法2)は排水口掃除を行う毎に必要となりますが、(方法3)及び(方法4)は排水口掃除ができない原因を解消する方法のために次回からは問題なく排水口掃除ができると思います。
洗濯機の4つの脚の下に数センチから10数センチ程の台を敷いて、洗濯機の下側に楽に手が入るようにする方法となります。
洗濯排水口の位置によっては、かなりの高さを上げなければ排水口掃除が出来ないこともありますので、台の高さは慎重にご検討ください。
また、洗濯機を置く台は耐荷重を考慮して選ぶことに加え、脱水時の振動で洗濯機が落下しない物を選ぶことも大切です。
洗濯用蛇口の高さを確認してください。
かさ上げして洗濯機の高さが上がることで、現状の洗濯用蛇口の高さが合わなくなる可能性があります。
その場合は洗濯用蛇口の高さを上げるか、左右どちらかにスペースがあれば蛇口を横にずらして設置することも可能です。
洗濯パン(防水パン)は、たくさんの製品がございます。
洗濯機を置くスペースに合わせて最適な洗濯パンに交換することで、いつでも難なく洗濯排水口の掃除ができるようになります。
画像の洗濯防水パンは「かさ上げ洗濯防水パン」と呼ばれる製品です。
2つの特徴があり、1つは洗濯機を置く四隅の高さが12cmあるので洗濯機の下に手が入る空間ができることです。
あと1つの特徴は、洗濯パン排水口が手前側の中央位置になるので、奥まで手を差し入れなくても排水口掃除ができることです。
皆様、いかがでしたか?
このぺージでは洗濯パン(防水パン)に水が溜まる時の対処法と、今後の対策についてご説明しました。
洗濯機の種類や、洗濯機置き場のサイズ、洗濯用蛇口の種類や高さなど各ご家庭によって異なるため、最適な改善策もご家庭それぞれ異なることでしょう。
当社では、ご家庭ごとに異なる事情を把握して、お客様に合った対処法をご提案させていただきます。どうぞお気軽にお問い合せください。
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