洗濯水栓（蛇口）の位置を変更する方法

洗濯機を買い替え時に新しい洗濯機の高さによっては洗濯蛇口の高さ変更をしなければいけないことがあります。蛇口の高さ変更の方法は複数あり、最適な方法を選択する必要があるのです。

そこで今回は、洗濯蛇口の高さ変更方法を解説します。

実際の工事例の画像を用いて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

壁ピタ水栓CB-L6を取り付ける

洗濯水栓（蛇口）の位置を変更する方法1つめは、壁ピタ水栓を取り付けることです。

壁ピタ水栓について解説いたします。
壁ピタ水栓の正式名称は、壁ピタ水栓CB-L6で、パナソニック社の商品です。

参考：壁ピタ水栓 CB-L6 商品概要 | 洗濯機／衣類乾燥機 | Panasonic

現在の水栓が壁から10㎝から15cｍほど飛び出ているタイプの場合は、この壁ピタ水栓に交換することで、洗濯ホース接続部の高さを12cｍほど上げることができます。既存の洗濯水栓を壁ピタ水栓に交換するだけでよいので、高さ上げの方法のなかでは作業工数が少なく、比較的に容易と言えます。

 単水栓は壁ピタ水栓に交換

すでにご説明した通り現状の洗濯水栓が単水栓の場合は、壁ピタ水栓に交換をすることで高さあげができます。

単水栓とは、水しか出ない水栓のことです。洗濯水栓の多くは単水栓です。
もともとの洗濯水栓を取り外して、そこに壁ピタ水栓を取り付けることで、壁ピタ水栓の本体分のみ高さをあげることができます。

ここで単水栓に壁ピタ水栓を取り付けた事例をご紹介します。

お客さまから洗濯水栓の高さをあげてほしい、と連絡を受けてかけつけると、次の画像のような水栓でした。

上の画像が湯が出ない水のみのタイプ、つまり単水栓です。
お客さまに、壁ピタ水栓を取り付ければ高さをあげることができるとお伝えし、工事費用の見積もり金額や具体的な工事方法もご案内したところ、すぐに申し込みをしていただけたので作業を開始しました。

上の画像の単水栓を取り外して、壁ピタ水栓を取り付けます。

もともとの高さから壁ピタ水栓の長さの分だけ高さをあげることができました。お客さまにも確認していただくと、「これなら新しい洗濯機が置ける」と満足された様子でした。

このように、単水栓の場合は、壁ピタ水栓を取り付けるだけで高さをあげることができますが、お湯も出る混合水栓でも壁ピタ水栓を取り付けられるタイプがあります。

混合水栓に壁ピタ水栓を取り付けて蛇口の位置を変更する場合は、湯側のパイプをふさぎます。そのため、湯が出なくなるのです。

洗濯時に湯が使用できなくても問題ない場合のみ、混合水栓を取り外して壁ピタ水栓で蛇口の位置変更をいたします。

洗濯用混合水栓の場合はロングアダプター（長尺脚）を取り付ける

上の欄では混合水栓の湯側パイプをふさいで、壁ピタ水栓を取り付ける方法（湯が出なくなる）を紹介しました。蛇口の位置変更後も洗濯で湯を使いたい方もいますよね。

この場合は、ロングアダプター（長尺脚）を取り付けることでお湯も出る洗濯水栓の高さをあげることができます。

ロングアダプター？　と感じる方も多いでしょう。文章でご説明するよりも、画像を見たほうが理解しやすいかと思うので、画像を交えて事例をご紹介します。

洗濯水栓の位置変更を希望するお客さま宅に訪問をしました。洗濯水栓の確認をしたところ、現状は次のような水栓です。

ハンドルが2つあるのがわかりますね。湯も水も出るタイプ、つまり混合水栓でした。お客さまに聞いたところ、蛇口の位置変更後も湯は使用できるようにしたいとのこと。今回は壁ピタ水栓ではなく、混合水栓の脚部が長いタイプの新しい水栓を使用することで、蛇口の位置を変更することにしました。お客さまには具体的な作業方法や見積金額をお伝えし、お申込みをいただいた内容の作業をいたします。

既存の混合水栓を壁から取り外しました。

湯と水のパイプが通っていたので、上の画像のように壁には穴が開いています。
ここに脚の長い新しい混合水栓を取り付けました。

上の画像が、蛇口の位置変更をしたあとに撮影したものです。
混合水栓の脚部が長いのがお分かりいただけるかと思います。この脚の長さ分だけ、蛇口の高さをあげることができました。

蛇口位置変更後も湯の使用を希望する方も、お気軽にご相談ください。最適なご提案をいたします。

プラスチックの埋め込み水栓は壁を開口して位置変更する

SAN-EIシンプレットやタブチのフラット水栓といったプラスチックの埋め込み水栓の蛇口位置変更について解説します。

洗濯水栓のなかには、プラスチックのパネルが壁に埋め込まれるかたちで設置されている水栓があります。

上の画像が「プラスチックの埋め込み水栓」です。
メーカーや品番によって若干の違いがありますが、ほとんどは白いプラスチックのパネルが壁部に埋め込まれているのが特徴です。

このタイプの水栓を使用している場合は、壁ピタ水栓が適合しないため交換することができません。位置変更の方法は、一度壁を開口（穴を開けるということ）をして新たな洗濯水栓を取り付けることです。

ここからは実際に工事例を紹介いたします。
お客さまから、洗濯機を買い替えるためにプラスチックの埋め込み水栓の高さをあげてほしいというご依頼があり、工事訪問をしました。

次の画像のようなタイプの水栓です。

壁にプラスチックパネルが埋め込まれているように見えますよね。こちらが埋め込み水栓です。

埋め込み水栓の場合は、蛇口の位置変更後は同じ埋め込みタイプではなく、別のタイプの水栓を取り付けることになります。お客さまに壁部を開口することや、別のタイプの蛇口になることを説明しました。さらに費用の見積もり金額もお伝えしたところ、同意を得ることができ、申し込みをしていただけました。

埋め込まれていた水栓を取り外します。
壁部を開口し、壁の中の水道管パイプを延長してから新しい水栓を取り付けました。開口部は目立たないように当社で処理をしております。

単水栓を取り付けました。壁の開口部の処理はお客さまと相談の上で次の４つの方法から選んでいただいています。

（処理方法１）開口部に白いっぽいパネルを貼る

（処理方法２）開口部にシール壁紙を貼る

（処理方法３）開口した壁の一面だけ壁紙を張り替える

（処理方法４）洗面脱衣所の壁をすべて張り替える

壁を開口した箇所の処理は、このように4つの方法からお選びいただくことができます。

蛇口の位置変更後、問題なく蛇口が使えることを確認いたしました。

当社はどのような洗濯水栓でも蛇口の位置変更をいたします。
洗濯機の買い替えなどで高さ変更をご希望する方はお気軽にご相談ください。

【参考ページ】
こちらの記事もご参照ください
賃貸の部屋に壁ピタ水栓を取り付ける時の注意点と原状回復

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