新型のドラム式洗濯機は従来の縦型洗濯機と比較して高さがあるため、既存の洗濯蛇口(給水栓)が低くて設置することができないケースがあります。
このページでは、洗濯用の水道蛇口の高さ上げと、洗濯機のかさ上げについてまとめています。新しい洗濯機をお求めの方で蛇口が低くて設置できず、既存の蛇口の高さをあげたい方や、洗濯排水口の掃除ができない方はぜひご参照ください。
蛇口の高さを上げて、ひとまず洗濯機を置ければいいという考えもありますが、洗濯排水口の掃除がしやすいようにかさ上げをしたほうがよい場合もあります。洗濯機をかさ上げすると、洗濯蛇口の位置も高くした方がよいことが多いです。
まだこの時点では、かさ上げってなんのこと? となりますよね…。本文で解説していますので、洗濯蛇口が低い方、洗濯機が置けない方、洗濯機買い替えをご検討中の方、洗濯排水口の掃除が自宅でできない方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
まず壁ピタ水栓というものがありますので、簡単にご紹介していきます。
【壁ピタ水栓とは】
壁ピタ水栓はパナソニックから販売されている商品で、こちらは洗濯蛇口の高さをあげるためるのに特化したパーツです。正式名称は、「壁ピタ水栓CB-L6」です。このページでは壁ピタ水栓と呼ぶことにします。
既存の洗濯蛇口に壁ピタ水栓を取り付けると、壁ピタ水栓の本体分だけ高さをあげることができます。具体的には洗濯蛇口の高さを約13センチあげることができるのですよ。
参照:パナソニック
壁ピタ水栓を使えば約13センチ、洗濯蛇口の高さをあげることができると記しましたが、約13センチあげたところでまだ洗濯機が置けないことや、自分で排水口掃除ができる高さまでかさ上げするので高さが足りない場合は、さらに蛇口の高さ上げをする必要が出てきます。
さらに高さをあげるとはどういうことかご説明すると、壁ピタ水栓を延長するのです。こちらの方法で洗濯蛇口の高さが20センチから23センチほどあげることができます。
【壁ピタ水栓を延長する場合は、ビス固定が必須です】
壁ピタ水栓をさらに延長する場合は、壁ピタ水栓本体をビスを使用して固定する必要があります。
賃貸物件にお住まいの方の場合は、壁にビス穴が2つできることになるため、事前に管理会社に相談されるほうが良いかも知れません。その場合、単純に「壁にビスを使用していいか」と聞くと却下されることがあります。「洗濯機を置きたいが現状では洗濯蛇口の高さが低すぎて設置できないので、高さ上げ工事のためにビス固定をしても問題はないか」と理由を併せて伝えることをおすすめします。
壁ピタ水栓だけを使う場合は、ビス固定をせずに取り付ける方法もありますが、壁ピタ水栓を延長する場合はどうしてもビス固定は必要ですので、ご了承ください。
【壁ピタ水栓の延長工事例】
ここからは、当社が実際に行った工事例をご紹介します。
ドラム式洗濯機を新たに購入したものの、蛇口の高さが低くて設置することができず、搬入業者が洗濯機を持って帰ってしまった。
搬入業者の担当者が20cmほど蛇口の高さを上げる必要があると言っていたそうで、今回は20cm上げることになりました。
下の画像が工事前の洗濯置き場です。
壁から飛び出しているのが既存の洗濯蛇口です。この高さが新しいドラム式洗濯機に対してとても低いので、置くことができないとお客さまがおっしゃっていました。
採寸したところ、壁ピタ水栓単体では高さ上げが足りない状態でしたので、延長をする必要がありました。具体的な工事内容や工事費用の見積もりをお客さまに提示したところ、すぐに同意を得ることができました。今回は延長が必要でしたのでビス固定もありましたが、お客さまからは問題ないとおっしゃっていただけたので、作業をはじめます。
既存の洗濯蛇口を取り外します。そこへ延長パーツと壁ピタ水栓を取り付けました。
洗濯蛇口の高さをあげた状態が下の画像です。
これで20センチだけ洗濯蛇口の高さが上がりましたので、新しいドラム式洗濯機を置くことができます。
その後、お客さまからご連絡があり、「無事に新しい洗濯機を置くことができた」とお喜びのお電話がありました。
埋め込み式洗濯給水栓というものがあります。こちらは洗濯蛇口の一種です。聞きなれない方も多く、わかりずらいかと思いますので、詳しく説明します。
【埋め込み式洗濯給水栓とは】
洗濯給水栓にはさまざまなタイプがあります。
洗濯をするたびに水栓ハンドルを回している方は少ないかもしれませんね…。(本当は洗濯機を使用するたびに蛇口を開閉したほうがよいのですが、あまりなさっている方がいないのが現状です)あまり意識されない存在のため、自宅の洗濯蛇口がどんなものかわからない方もいらっしゃるかもしれません。
下の画像をご覧ください。
こちらは洗濯置き場の壁にある洗濯給水栓です。見たことがある! と言う方も多いのではないでしょうか。このように壁に埋め込むかたちで設置されているタイプの水栓のことをこここでは埋め込み式洗濯給水栓と呼びます。
このような埋め込みタイプの洗濯水栓は壁ピタ水栓に交換をすることはできません。
そのため高さを上げるには水道工事が必要になります。
【埋め込み式洗濯給水栓の高さを20センチあげた事例】
当社は埋め込み式洗濯給水栓の高さ上げも行っていますので、事例を見てみましょう。
お客さまから「洗濯機を買ったものの、蛇口の高さが低くいので設置ができないため工事をしてほしい」とのご連絡がありました。お客さまによると、ドラム式洗濯機を買い換えたところ新しいドラム式洗濯機は、洗濯蛇口の高さが低いために設置ができないことが判明したそうです。ネットで「洗濯蛇口 高さ あげる」と調べたところ、当社のホームページがヒットしたそうです。工事例も豊富にあったことから、「ここなら対応してくれるだろう」と判断され修理依頼をしてくださいました。お
選んでいただきありがとうございます。
お客さま宅に訪問して、最初に洗濯置き場を点検してみました。
今回のお宅は、埋め込み式洗濯給水栓です。
下の画像が今回のお宅の洗濯置き場です。
現在ご使用中のドラム式洗濯機だと写真のように問題がないのですが、買い替えるドラム式洗濯機は高さがあるほかに、洗剤投入口と柔軟剤投入口のフタが向かって左側の、ちょうど蛇口の下あたりになるために20cmほど蛇口の高さを上げる必要が出てきたのです。
お客さまと相談のうえ、今回は20センチほど洗濯蛇口をあげることになりました。
すでに高さ上げ工事のお申込みはしていただいていましたが、念のために費用見積もりや工事方法をお客さまにお伝えし、お客さまから同意を得てから作業をしました。
埋め込み式洗濯給水栓でしたので、一度洗濯置き場の壁を開口し、壁の中の水道管を上に延長して20センチ上に水栓を取り付けます。
下の画像は埋め込み式洗濯給水栓を取り外し、水道管を延長して高い位置に新しい蛇口をつけている様子です。開口部は画像のように白っぽいパネルを貼りました。
ドラム式洗濯機を置いてみると下の画像のようになりました。
洗濯蛇口の高さがとても上にあがりましたね。これなら新しいドラム洗濯機を置くことができます。
さて、ここからはやや話題が変わりますがお付き合いください。
突然ですが、みなさまは日ごろから洗濯排水口掃除をなさっていますか。「洗濯排水口ってなんのこと?」と思われる方も多いでしょう。キッチン排水口や風呂場排水口の掃除は行っているかと思います。洗濯置き場にもキッチンや風呂場のように、排水口があるのですよ。いえいえ、我が家にはない! という方もいるかもしれませんね。
確かにないように思われるかもしれません。しかし、洗濯では水を使用してそれをすすぎ、脱水モードで排水口に流しているのです。つまり必ずどこかに洗濯排水口はあるのですよ。
【洗濯排水口が隠れているお宅がある】
洗濯排水口は必ずありますが、洗濯機の真下に隠れてしまっていることもあります。それだと見えませんので、洗濯排水口はあまり意識しない存在となるのです。見えていなければ掃除することもあまりないのが現状です。
【洗濯排水口を掃除しないと排水トラブルになることがある】
ここまで読んで、はじめて洗濯排水口の存在に気が付いたという方もいらっしゃるかと思います。一度も掃除したことがない! という方も少なくはないでしょう。
洗濯排水口を掃除しないとどうなるか…、もうご想像がつきますよね。排水口を掃除をしないままにすると排水トラブルにつながるのです。洋服の繊維やホコリ、髪の毛などが徐々に洗濯排水口にたまり、つまりや水漏れを引き起こします。水が正常に排水されず、エラーとなって洗濯機がとまることがあります。場合によっては、防水パンから水があふれてしまうことも多々あるのです。
ドラム式洗濯機には糸くずフィルターが付いているので、洗濯機を設置してすぐに排水トラブルが発生することは少ないですが、1年、2年、3年と排水口掃除をしないまま洗濯機の使用を続けることで洗濯防水パンの排水口が詰まって大量の排水が床一面に広がり、床下や階下(下の階)に漏水することも少なくはありません。
そうならないように、洗濯排水口の定期的な掃除が必要です。当社が推奨している掃除頻度は6ヶ月に1回となりますので、参考にしてみてください。
洗濯排水口は掃除が必要、と書きましたが、洗濯機の真下に排水口があれば掃除は物理的にできません…。
そこで、洗濯排水口の掃除がしやすいように洗濯機をかさ上げをするのです!
【洗濯機のかさ上げ台】
洗濯機のかさ上げ台を使用することで、かさを上げた分だけ床面と洗濯機の底に隙間ができます。当社がおすすめしているのは、「カクダイ 洗濯機用かさ上げ台438-100」です。下の画像の商品がそれです。
参照:カクダイ
こちらを使用することで、10センチの高さ上げができます。
洗濯排水口掃除をするには、洗濯機の下に手を入れて作業をします。手を入れるだけなら10センチも必要ないかもしれませんが、掃除の作業をするためには、だいたい高さ12センチから13センチほどのスペースが必要です。
四隅が高くなっている防水パンに、このかさ上げ台を設置することで、洗濯機の下に手を入れて排水口掃除をするスペースを確保することができるのです。
ちょっとわかりにくい説明になりましたので、まず、防水パンについて解説します。
【防水パンとは】
洗濯機の下に四角い受け皿のようなものが設置されているお宅があります。この受け皿のようなものを「洗濯パン」、「洗濯機パン」、「防水パン」と呼ぶのです。この防水パンは設置されていないお宅もありますので、自宅にないからといって不安になる必要はありません。
・かさ上げタイプの防水パン
防水パンにはさまざまな種類がありますが、そのうち、四隅が高くなっているタイプがあります。これで高さが上がるため、洗濯機の下に隙間ができて、排水口掃除がしやすくなるのです。
・四隅がやや高い防水パン
やや四隅が高い防水パンもあります。こちらはやや高いだけで、排水口の掃除のために手を入れて作業をするのは困難なことが多いので、スペース確保のためにかさ上げ台を使用します。
四隅のやや高くなっている部分に、カクダイ 洗濯機用かさ上げ台438-100を乗せるのです。そうすることで元々少し高くなっていた四隅にさらにかさ上げ台の分だけ上にあがり、洗濯機の下に手を入れて作業がしやすくなるのですよ。
しかし、残念ですがこれでも洗濯排水口の掃除ができないお宅があるのです…。それは、洗濯排水口が洗濯機の奥側にあるお宅です。
洗濯排水口が奥側に位置しているといくらかさ上げをしても手が届かないので掃除ができません。想像してみてください。狭い隙間に腕を奥まで入れることは困難ですよね…。
このような場合は、洗濯排水口の位置が手前側にくるように、防水パンの交換をおすすめしています。
さて、かさ上げをすれば当然ながら洗濯機の高さも上にあがります。…ということは洗濯蛇口に当たりやすくなるのです。ギリギリ洗濯蛇口に当たらなかったとしても、洗濯機のフタを開けたら当たってしまう場合もあり得ます。
10cm以上のかさ上げをすると洗濯蛇口の高さもあげる必要性が出てくるお宅が多いです。洗濯機のかさ上げをすると、洗濯蛇口の高さもあげる必要があるとお考えください。
当社はどのような洗濯蛇口にも対応していて、高さ上げを行っています。そもそも蛇口の高さが低くて洗濯機が置けないお宅や、洗濯機は設置できているものの、蛇口が低くて使用に不便があるお宅、今後の買い替えのために洗濯蛇口を前もって高さ上げしたいお宅、洗濯排水口の掃除ができないのでかさ上げしたいお宅は、お気軽にご相談ください。
なお、当社は洗濯排水口の掃除も行っております。こちらは定期的なメンテナンスが必要ですので、洗濯機の真下に排水口が位置して掃除できない方もご相談くださいね。
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