キッチン排水口やキッチン排水管がつまりシンクに水が溜まってしまうことは往々にしてあります。
このページでは、キッチン排水管のつまりで電動トーラーや高圧洗浄機を使用して修理をした事例についてご紹介しています。
高圧洗浄とはなにか、電動トーラーとはなにかについても記事中でまとめました。
キッチンの排水の流れが悪い方や他社さまで依頼をしても直らなかった方もご参照ください。
では、まず今回の修理の情報を記しますね。
建築後29年が経過した東京都内にあるマンションにお住まいのお客さまから「キッチンシンクに水が溜まって、まったく排水が流れないので修理を依頼したい」というご連絡がありました。
すぐに現場へ修理訪問をして、詳しい事情をうかがったところ、この日の前日に別の大手修理業者さんをすでに呼んでいたそうですが、残念ながらつまりが直らなかったとのことでした。
通常は修理費用のお見積りをお出ししてから、お客さまの同意を得て修理をしていますが、このお宅の場合は事前に修理費用のお見積りをお出しできる状況ではありませんでした。
キッチンの詰まり具合から判断して、実際に修理作業をやってみないと、修理費用については何とも言えない状況だったのです。8800円で修理が完了するかもしれませんでしたし、10万円を超える可能性もありました。
また、今回のお宅は建築後29年が経過しているとのことでしたので、キッチン排水管は、劣化が進行していることが予想されます。修理作業の途中で、キッチンの排水管が破損するおそれや、抜けるおそれがありましたので、これらの危険要素についてもお客さまにお伝えしました。
お客さまからは、危険要素などについてもご理解をいただけ、とにかく修理をしてみてほしいとのことでしたので、さっそく修理に入ります。
目次
まず最初に、手動圧力式ポンプをキッチン排水口に使用してみることにしました。
こちらはどんなものかというと、「ラバーカップの強力版」とお考えいただければわかりやすいかと思います。
ラバーカップとは、トイレつまりの修理でよく見かけるお椀型のゴムに棒がついた道具のことで、こちらは空気圧を利用してつまりを修理する道具です。スッポン道具とも呼ばれることがあり、ご家庭のトイレに置いている方もいらっしゃいますよね。
ラバーカップよりも手動圧力式ポンプのほうが威力が断然あるのですよ。
このお宅では、まず手動圧力式ポンプを使って作業をしました。わたしたち水道修理業者が使う手動圧力式ポンプは一般家庭にあるそれよりも、威力が強いですので、効果が期待できます。
上の画像にうつるシンク内にある赤と黒の道具が手動圧力式ポンプです。
軽度のキッチン排水口つまりであれば、手動圧力式ポンプでの修理が可能ですが、キッチン排水詰まりもいろいろなタイプがあります。つまりの箇所、つまりの原因によって手動圧力式ポンプでは直らない場合もあり、残念ながら万能というわけではありません。
手動圧力式ポンプは、手前にハンドルがあり、このハンドルを操作することで作業をします。ハンドルの反応が軽くなると、つまりが解消したサインですが、このお宅ではしばらく作業をしてもつまりが解消したような手ごたえはありませんでした。
このお宅のつまりは手動圧力式ポンプは向いていないと判断して、別の作業に移ることにします。
次にお客さまに同意を得てから、シンク排水口から高圧洗浄作業をすることにしました。
高圧洗浄はあまり聞きなれないかと思いますので、簡単に解説します。
【高圧洗浄とは】
高圧洗浄とは、高圧洗浄機を使用して行う修理作業のことで、高圧洗浄機のホースから高い負荷をかけた水を流しこんで、パイプ内にあるつまりの原因となったものを洗い流します。
さて、このお宅のシンク排水口に高圧洗浄機のホースを入れようとしました。しかし、このお宅のキッチン排水管には直角に曲がっている箇所がたくさんあることがわかり、キッチン排水管に高圧洗浄機のホースが入っていきませんでした。
排水管に高圧洗浄機のホースが入りにくい状況は、なかなかイメージがつきにくい方もいらっしゃるかと思います。
クネクネしたパイプに、ややかたくて細いホースを入れることを想像してみてください。クネクネしたパイプは、どの箇所で曲がり角があるかわからない状態です。どうでしょうか、細いホースを入れにくいのがお分かりになるかと思います。すぐに角に当たってしまうのが予想できますよね。
思った以上に角が多く、このお宅のキッチン排水管には高圧洗浄機は不向きだと判断しました。
高圧洗浄機のホースが入らないことをお客さまにお伝えし、他の修理方法をとることをお伝えします。
次に、電動トーラーならどうだろうか…と思い試してみることにしました。
電動トーラーについてもあまり身近ではないかと思いますので、簡単にご紹介いたします。
【電動トーラーとは】
電動トーラーは長いワイヤーが備わった道具のことです。電源を入れることでこのワイヤーがドリルのように回転して、つまりのかたまりを砕くようにして進みます。これによってつまりを解消することができるのです。
キッチン排水管に電動トーラーのワイヤー部分を通そうと試みましたが、やはり直角になっている箇所が多すぎて、ワイヤーが排水管にスムーズに入っていきません。
くわしくは後述いたしますが、今回のお宅は配管の直角部分が非常に多く、排水管の状況も非常にわかりづらい状況だったため修理がとても困難なだったのです。
一旦ここまでの修理状況をお客さまにもう一度ご案内します。このままではキッチン排水つまりの修理ができませんので、シンク下の排水管を一部切断して、90度の曲がりを2つ減らしてから、電動トーラー作業をすることを提案させていただきました。
お客さまに具体的な修理方法やどの部分を切断するのかご説明させていただきました。さらに90度曲がり部分が多いこともお伝えしています。
お客さまからは、「ここに長く住むと決めていて、なんとか直してほしいので、シンク下排水管を切断してもらってかまわない」と言っていただき、了承を得ることができましたので、切断作業を始めます。
キッチン排水管を切断して作業をしてみましたが、電動トーラー作業をしても詰まりは改善しませんでした。
ここまで修理にかなりの時間がかかりましたので、お客さまとの相談のうえ、一旦現場を後にすることにして、二日めに修理作業を持ち越すことになりました。
さて、ここからは2日めの作業について記載します。
1日めに排水管の90度の曲がりを2つ減らしてもワイヤー(トーラー)が入っていかなかったことから、キッチン排水管の曲がりをさらに減らして作業をすることをお客さまにご提案させていただいたところ、すぐに同意を得ることができました。
今回は、対面キッチンの裏側にある棚を切り抜き、キッチン排水管を切断して曲がり角の数を減らしました。曲がり角が減った状態でトーラー作業をしたところ、ようやく排水管が通管しました!
電動トーラーを排水管に通すのに、2時間がかかりましたが、ほっと一安心です^^
あとは電動トーラー作業をして、キッチン排水管詰まりの原因を取り除きます。しばらくトーラー作業をしたところで、つまりのかたまりが取り除けている感覚がありました。
電動トーラー作用の完了後に切断した排水管を繋ぎなおして水を流すとスムーズに流れました。
今回は対面キッチンの裏側にある棚を切り抜くという大きめの工事がありましたので、事前に大工さんに依頼をして、切り抜いた棚をきれいに復元してもらっています。作業後にキッチンの水の流れを確認しましたが、問題なくスムーズに流れていきました。
キッチンシンクに水がたまって流れていかないトラブルは珍しいことではありません。
みなさんキッチンでの洗い物や調理で、一度はこのようなキッチン排水口つまりを経験したことがあるのではないでしょうか。
キッチンの水が流れていかないだけで、対面キッチンの棚まで切り抜くの? キッチン排水管を切断するの? と思われた方もいらっしゃるでしょう。
キッチンシンクの排水つまりで、今回のお宅のような作業になることは少ないのですが、年間に数度ほどはあります。
わたしたちもなぜこんなに排水管に90度の曲がりが多かったのかが気になり、管理会社さまからマンション建設時の配管図を取り寄せて確認していました。
すると、パッと見ただけで配管図通りに配管がされていないことがわかるほどだったのです…。なぜ図面通りではないのか、詳しい事情はわかりませんが、建築当時はそういう時代だったのです。
配管図と実際が一致していれば、配管図を見ながら作業ができるのでつまりの修理がしやすいですが、今回は図面とは一致していなかったので、パイプの位置を予想しながら作業をすることになったのです。そのため、修理まで時間がかかりました。
今回のお宅のつまりの原因は、パイプスペースにある縦管との接続部にある溜まったサビなどがかたまり排水経路を塞いでいたことでした。
このようなサビが原因のつまりは、建築後25年を超えるマンションでは珍しいことではありません。
今回のお宅では、2回に分けて最終的には修理をすることができましたが、状況によってはどうしても修理ができない場合もございます。その場合は、部屋の床板を一度はがして、一部または全部の排水管を交換して改善を目指します。
このように大工事になる可能性も少しはございます。
大工事になる可能性が少しでもある場合は、事前にお客さまにご相談させていただきます。ただし、修理の性質上、作業をしてみないからにはわからないこともございますので、はっきりとした修理費用のお見積りが出せないこともありますので、ご理解ください。
今回の修理道具として、高圧洗浄機と電動トーラー機というものがでてきましたので、ここでこの2つの道具を比較してみようと思います。
まずそもそもキッチンのつまりはどんなものがあるのか、ご紹介します。
・ラード(油のかたまり)
・固形物や異物の詰まり(野菜のヘタ、小さなフォークなど)
・サビ
・土
などがあります。
土が原因のつまりって!? と驚かれる方もいらっしゃるでしょう。キッチンで料理や洗い物をしていても土を流すことはありませんよね。キッチンと土は結びつかない方も多くいらっしゃると思います。
しかし、実際に土が原因でキッチン排水がつまることはあるのですよ。
例えば、戸建住宅の庭に植えている庭木の根が屋外地面にあるキッチン排水管に侵入してしまうと、排水管内部に土が入ってしまい、つまりを引き起こすことがあるのです。
こちらは珍しいトラブルではありません。庭に植物を植えているお宅ではあり得ることなのですよ。
このように実際にキッチン排水口から土を流していなくても、排水管に土が混入することはあり得ます。
油やラードによる詰まりは、水で押し流すことができるので、高圧洗浄機でも除去することが可能です。
なお、ラードによるキッチン排水口詰まりですが、冬場や春先は多い時期です。鍋やフライパンなど油がついた調理道具を洗う際は、普段からお湯を多めに流してしっかりと油を流し切るようにしてください。
ラーメンの残り汁など油を含む食べ残しを流す際も、多めにお湯を出しながら流すことをおすすめします。そうすると、つまりのリスクを減らすことができますよ。
しかし、今回のお宅のようなサビが原因のつまりの場合は、かたいため水を使う高圧洗浄機では対応ができずにワイヤーの電動トーラー機が向いているのです。
高圧洗浄機 | 高い負荷をかけた水で修理をする | ヌメリ、ラード、土 |
電動トーラー機 | ワイヤーを回転させて修理をする | サビなどかたいもの |
どちらの修理道具が向ているかは、キッチンや排水管などをしっかりと点検をしてみて何が原因のつまりかで判断する必要もあり、実際に修理道具を試してみないとわからないこともあります。
当社は、修理経験が豊富なスタッフが多数在籍している水道修理業者です。プロの目と感覚で、高圧洗浄機や電動トーラーをご提案させていただきますので、安心してお任せください。
可能な限り、どのようなキッチン排水口つまりにでも対応して修理をすることをモットーにしています。どんな排水つまりでもまずは一度ご相談ください。他者さまから断られてしまったキッチン排水口つまりや、他社さまに依頼をしても直らなかったキッチン排水口つまりでも、ご相談いただければどうしたら直るか真剣に考え、誠心誠意対応させていただきます。
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